マッサージの癒し効果とは

「体が疲れた」と感じるのは老廃物が体の中にたまって除去できていないからですが、体が疲れると心も疲れてきます。自律神経が乱れやすくなるため、どんどん疲労が蓄積して睡眠不足になったり、心筋梗塞などの病気を発症したりします。そうならないためにも、老廃物はためこまず除去しなければなりません。
老廃物は血液の流れに沿って体外に排出されます。血液は全身を巡っているので、体のどの部分の老廃物であっても体外に排出することは可能です。しかし、血液の流れが悪くなると老廃物が運ばれなくなってしまいます。この状態を改善するのに有効なのがマッサージです。マッサージによって血流が改善されると老廃物の排出も促進するため、疲労回復へとつながります。

マッサージを受けるとリラックスした気分になりますが、これは体のコリがほぐれて緊張状態から解放されるからです。ストレスがたまっているときは交感神経が優位になるため、体も心も常に緊張した状態です。ですが、マッサージをすることによって副交感神経が優位な状態になるため、リラックス効果が期待できます。また、自律神経はホルモン分泌にも良い影響を与えるため、マッサージを受けることによってストレスホルモンのコルチゾールも減少していきます。

疲れがたまると食欲不振になったり、睡眠不足になったりする場合があります。ですが、マッサージによって体の老廃物が排出され、心身がリラックスし、自律神経のバランスが整うことによってこれらの症状を改善することができます。

このように、心身に癒しを与えるマッサージですが、体を外から刺激するマッサージは物にぶつかるのと同じような刺激を受けます。適度なマッサージなら問題はありませんが、強過ぎると内出血になり、打撲のようになってしまう可能性があります。強くもむことによって筋肉の線維が壊れ、血管が圧迫してしまうからです。また、筋肉が反応することによって痛みやだるさも引き起こしてしまいます。「マッサージを受けたら次の日にもみ返しがきた」という話をよく聞きますが、これは過度なマッサージを受けて筋肉が反応してしまったからです。マッサージを受ける際にはもみ返しがこないよう、適度な力で施術してもらうようにしましょう。